『大人ドロップ』と言う映画

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ストーリーは、高校3年生の浅井由(池松壮亮)は、全てにおいて、適当に生きていた。そして、クラスメイトで、親友の岡田始(前野朋哉)がイジメに遭い、使い走りにされていても、見て見ぬふりをしていた。
そんな由と始は、いつも美術室で昼食を取り、一緒に田舎道を帰り、東京から嫁いできた農婦(美波)と世間話をしていた。そんなある日、由は始から、クラスメイトの入江杏(橋本愛)と野中春(小林涼子)がピアノを弾く姿を遠目に見ながら、杏のことが好きだと告げられる。
そこで、由は始に杏をデートに誘うように言うが、始は本人を目の前にすると何も言えなかった。そのため、始は由に恩を売り、由はクラスで前の席で、割と仲の良い春経由で、杏を誘い出すことになった。
そこで、由が春に電話を掛けると、電話の向こうで、彼氏らしき男の声が聞こえ、慌てて電話を切ってしまう。翌日、春は由に何の用か聞いてきたが、由は春の彼氏のことが気になりながら、始のためにダブルデートを頼んだ。
そして、あっさりとダブルデートをすることになったが、由と始の取った行動が、杏を怒らせ、デートは10分で終了し、怒って帰った杏の後を始は追いかけた。そのため、取り残された由と春は、そのままの流れで遊びに行くことになり、由は春との疑似デートを楽しんだ。
その帰り道、春は彼氏のことを聞かない由に苛立ちながら、今しかできないことをしていると由に話した。その後、由は杏に謝ることができず、夏休みを迎えるが、始から杏が高校を辞めることを教えられる。
そこで、由と始はそれぞれ内緒で杏に手紙を出すが、杏はそれぞれに返事を書き、最後の手紙であることを告げてきた。そうして、由と始は、杏のことが気になり、居ても立ってもいられず、杏の手紙の消印から、由と始は200キロ離れた杏のいる和歌山へ旅立つが・・・。

精神的に子供から大人への成長過程を描いた青春ドラマです。
何と言っても、春役の小林涼子の演技が素晴らしかった。
杏役の橋本愛が憧れの存在なら、春役の小林涼子は親しみやすい存在ですね。
そして、明るく誰とでも親しめる春が、実はナィーブな一面を持っているところをうまく演じていました。
また、社会人になれば小石程度のことでも、高校時代には高い壁で、それを乗り越える勇気を持つことが大人になるということを描いていました。
それにしても、エンドロール直前で、オチきっておらず、一瞬焦りましたが(笑)、エンドロールが終わるころには、良い映画を観たなぁとなりました。
まあ、ラストのオチを中途半端と取るか、余韻と取るかは、人それぞれですが、こういう余韻を誰かと話したくなる映画ですので、一人でも複数でも楽しめる映画ですよ。

『探偵はBARにいる2 ススキノ大交差点』と言う映画

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原作は東直己さんの『ススキノ探偵シリーズ 探偵はひとりぼっち』。

私、前作よりこっちの方が好きだったかも。その割に、見てる途中、寝落ちしかけたが(^_^;)。橡脇が、事情を、探偵に説明しているところで。

ざっくり粗筋を書くと。
探偵と仲の良かったオカマのマサコちゃんが殺される。調べていくと、彼の死には、原発反対派の有力政治家・橡脇が関わっているのではないか?と分 かる。バイセクシャルの橡脇は若かりし頃、マサコと愛人関係にあった。アマチュアのマジック大会に出場し優勝し、有名になったマサコ。彼が有名になり、ス キャンダルになることを懸念して、橡脇陣営がマサコを殺したのではないか?との疑念がわく。探偵がこの事件を調べていると、同じようにこの事件を調べる、 人気ヴァイオリニストの弓子という人物に遭遇。弓子は「マサコは、私の力になってくれたファンだ。」といい、マサコの死の真相をどうしても知りたいの だ・・という。

橡脇陣営、反橡脇派、そして、探偵を殺せば、橡脇から便宜を図ってもらえると思っているフリーの奴らが、総まとめで、探偵を狙ってくる。探偵は、相棒の高田と危機を乗り越え。無事、事件の真相に辿りつけるのか?

そんな話。

そんな話なのだが、ハードボイルド映画は、酒!女!アクション!で良いのだと思うので、そんな難しいコトは考えなくて良いと思う(笑)。
大泉洋氏が探偵役なので、原作より、コメディ調になってる・・とは思う。原作は、もっとハードボイルド寄りだったような記憶が。

気の優しいオカマのマサコちゃんをゴリさんが演じているのだが、それが合っていて可愛かった。
元カレ橡脇(渡部篤郎)との再会のシーンが好きなんだ。有名政治家が、プライベートでオカマに花持って来てる現場など、写真週刊誌に撮られたらえ らいコトだろうから、「行って!行って!」と早く帰そうとするマサコに対して、名残惜しそうな橡脇。橡脇が、おずおずと手を差し出してマサコちゃんが握手 する。このシーンがとても好き。橡脇は、キスくらいしてくれると思ったのかなぁ。

探偵の拷問(?)に使ったスキージャンプのシーンがくだらなくて好きです。探偵さん、良く飛べたな。その後、車の中で、固まっているのだが。よほど怖かったのであろう(^_^;)。

これ、殺人の動機がイマイチハッキリしないのだが、学生は「オカマなんてみんなクズだから」と言っていたから、クズの排除的なコトで殺した・・・ で良いのだろうか?ホームレスを集団で襲っちゃう若者・・的な殺人動悸で良いの?そこがイマイチハッキリしなかったのだが。でも、学生は、橡脇陣営でも、 反橡脇でもないよね?

相変わらず、いい味を出していた、バイセクシャルの新聞記者・松尾の田口トモロヲ。松尾と探偵の会話のシーンの演出が面白かったな。あれ、どう やって撮影してるの?婉曲した金属・・缶の表面みたいなものに映してるのかな?歪んで写る松尾と探偵が、移動してゆっくり入れ替わって行く。
そういえば。WOWOW版で1作目を見たら、松尾の男性同士の絡みの部分(写真のやつ)は、全部カットされてたんですね(^_^;)。どうりで、 地上波で見た時、「写真が何だったのか、ハッキリしねえな?」と思ったんだ。あぁ、カットしなくちゃマズイはな、これ。(そもそもこの映画、WOWOW基 準では、PG12と表示されます)

私ゃ、この探偵さんと新聞記者さんの関係が結構気になるのだが、そんな薄い本は見たコトがない!(笑) あるのは高田と探偵の本ばかり(そら、普通そうだよ!私がSHERLOCKで「何で、シャロとレストレイドの本がないんだ?」というくらい、そりゃ、そうだよ)。
松尾は、原作にも出て来るのだが、田口氏はこの役合っていると思う。敏腕記者なんだろうが、記事を取るためには、おそらく平気でイレギュラーなコトをする・・そんな感じのブン屋。正義ではないところが良い。

今回は、冒頭の探偵さんと巨乳美女のセックスシーンは、地上波で放送する際、ほぼカットだよね(^_^;)。地上波では、付き合った後、イキナリフラれるような感じになってるかも知れない。
この探偵さん男女問わず、意外にモテるね。何でだろう?さほど恰好良くもないのに・・・。

室蘭の聞き込み調査の時。マサコちゃんと仲良しだったトオルのところへ行った時。トオルが美容師見習い(実家が、美容室らしい)で働いており、そ こで、探偵が髪を切ってもらおうとして、トオルが「この髪は、僕の手にはおえません。」と言い、高田が「そりゃ、そうだよね・・・」と言い、その後、探偵 が「縮毛矯正ってあります?」と訊くのだが。「縮毛矯正~」の部分は大泉氏のアドリブだろうか?大泉氏の台詞のあと、トオル役の役者さんが、明らかに、 ちょっと戸惑って、一拍間が空いて、「そういうものはちょっと・・・」と言うので。

市電が全面協力しているのだが。あんなバトルってるのに、平然と走ってる市電がスゲエ(^_^;)。鉄道警察的な人は、市電にはいないんでしょうか?誰も止めない(笑)。しかも、運転手さんも平然と電車を走らせている。ガッツあるな、市電!

出て来る喫茶店のナポリタンが本当にマズそう。何だろう?あの昔懐かしいソフト麺っぽい感じで、アルデンテもクソもあったもんじゃないナポリタン。それを、弓子ちゃんは、スゲエ汚く食う(笑)。ズルズルズル~と。

高田が頑丈過ぎる。探偵に「ターミネーターか!」と言われていたが、確かにな。頭かち割られてるのに、平然としてるって何なのだろう?そして、松田龍平は、何を演じても松田龍平だなっ!

オカマショーパブのママを篠井英介氏が演じていて嬉しかった。フローラちゃん。美人でしっかりしてそうなママだよね。

渡部篤郎なので、コイツが犯人ではないだろう・・・と思っていたが、篤郎さんの橡脇は、やっぱり、そんなに嫌な奴ではなかった。てか、やり方はともかく、真っ直ぐな人ではあるよね。もう少し、嫌な奴でも良かったような気はする。

そんな感じでした。アクションは、結構ちゃんとしているので、見ていて楽しいです。

『神様のカルテ2』と言う映画

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●内容

緊急医療病院で激務の日々を送る若き医師と彼をとりまく同僚・家族の物語

●感想

いい意味で主役の桜井君の存在感が薄くなっていたのが良かったと思います。主人公の同期で今回彼の病院に赴任してきた医師を演じた藤原竜也が主役 の存在を消した張本人。非常に印象的でした。1年に3日しか休んでいないような働き方をする主人公に対して藤原竜也が言う「狂ってると思わないか?お前が 病院にいる間に家族は?」の言葉は妙に心に響き、後になぜ彼がこの言葉を投げたかがわかった時点でも非常に考えさせられました。これは医療現場の話ではな く、全ての働き人の仕事とそれ以外の時間とのバランスをどうとるかという視点で見るべき映画なのではないかと思います。主人公と同じく激務をこなし倒れて しまう柄本明演じるベテラン医師が死ぬ淵にあって初めて妻とゆっくりした時間を共有する場面にも泣けてしまいましたね。そのために周りの医師たちが行うあ る仕掛けは少し大袈裟ですがこのファンタジーとして見ればOkなのかな。前作で面白い箇所であったあの下宿の住人たちとのやりとりは今回は不発でした。真 キャラとして登場した濱田岳もうまく活かされていなかったのも残念です。藤原竜也夫妻の物語が印象強すぎて、何があっても天使のように主人公を見つめる宮 崎あおい演じる出来過ぎた妻に少し違和感を感じたのも正直な思いです。次回作があるとすれば彼女が感情を爆発させる場面を作ってあげて欲しいと思います。 宮崎あおいがこういうファンタジーに包まれた理想妻をどの作品でも引きうけている印象がありますが、そろそろそういう役回りを卒業させてあげたいですね、 余計なお世話ですが。

『L・DK ラブ同居!』と言う映画

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学園一のイケメンと同居する初心な少女は、最初は戸惑い、次に反発し、やがて彼を理解するうちにいつもそばにいてほしいと思い始める。妄想に近い設定ながら、剛力彩芽のコミカルなハイテンションが作品世界に引きずり込む。
DATE 14/3/7
THEATER TE
監督 川村泰祐
出演 剛力彩芽/山崎賢人/中尾明慶/岡本玲/高島礼子/福士誠治/桐山漣/石橋杏奈/白石美帆
ナンバー 55
批評 ネタばれ注意! 結末に触れています

学園一のイケメン男子と思わぬ成り行きで同じ部屋で暮らす羽目になった初心な少女は、最初は戸惑い、次に反発し、やがて彼を理解するうちにいつも そばにいてほしいと思い始める。フツーの女子高生にとっては妄想に近い設定ながら、ヒロインを演じる剛力彩芽のコミカルなハイテンションが見る者を作品世 界に引きずり込んでいく。弾けるような瑞々しさに満ちた映像は躍動感にあふれ、障害にもめげずに恋を追う若者たちの姿は清々しい。その過程で、初めて父親 以外の男が家にいる違和感と、学校にばれたら退学になる状況で己の不運を嘆きつつも、彼女は他人を愛するとはどういうことかを学ぶ。

柊聖の部屋を水浸しにしてしまった葵は、仕方なく彼を自分の部屋に住まわせる。柊聖の無遠慮でもどこか寂しげなところにも魅かれる葵の前に、柊聖の元カノ・桜月が現れ、ときめきかけた葵にくぎを刺す。

意地悪で図々しい奴、第一印象最悪の柊聖が意外に優しかったり繊細だったり頑張り屋さんだったと知ると、葵は徐々に警戒を解く。だが、桜月が原因 でできた心の壁を柊聖はなかなか崩さずそれ以上距離は縮まらない。それでも同居が長引くうちに、好きなはずじゃなかったのにいつのまにか彼を好きになって いる。そして理性では抑えきれない気持ちを持て余す葵は、“一緒に笑っていたい”という精一杯の柊聖の告白でさらに心を乱されていく。正直になりたいけれ ど認めたくもない葵の乙女心と、柊聖を追い詰めているのを知っていても彼をほかの女に取られたくない桜月の嫉妬が激突し、ますます柊聖を苦しめていく。そ のあたり、3人の揺れ動く感情が切なさを誘う。

◆ネタばれ注意! 以下 結末に触れています◆

もはやお互いの間に入った亀裂は修復不可能と、柊聖は葵の部屋を出る。“恋が叶う”といわれている七夕の花火大会に葵は大学生の三条と出かける が、柊聖への思いは消せない。横浜の夜空をバックに繰り広げられるロマンティックな恋の狂騒曲は、ハート形の花火同様、甘い気分にさせてくれた。

オススメ度 ★★*

「猫侍」と言う映画

 

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サブタイトルは「萌える、サムライ」、動物と時代劇の初コラボで、人情時代劇、時代劇コメディです。
猫好き、動物好き限定でしょうが、大いに楽しめました。
ドラマ版が2013年10月から放映され、楽しみに見ていましたが、映画は映画で出演者が豪華で殺陣が
充実しており、よかったです。
テレビ版とはストーリーが違いますが、同じく幕末の江戸を舞台に、猫暗殺の依頼を受けたことで大きな人生の転機
を迎える浪人剣士の姿を描きます。
猫はもちろん秋田犬も可愛く、猫に翻弄され猫に萌え、猫を守る、いかついお侍さんが可愛く、心の声が笑えます。
いかつい顔でスゴ腕だけど、浪人中の班目久太郎を演じる北村一輝がかっこいいです。
彼と猫と妻役の横山めぐみと幼い娘役だけテレビ版と同じで、ヒロインを蓮佛美沙子。
寺脇康文や津田寛治、浅利陽介、洞口依子、温水洋一、戸次重幸、小野寺昭、斉藤洋介が脇を固めます。
立ち回りは迫力がありますが、誰も傷つかず死なず、ちょっと笑え、テーマは家族の大切さ、ほっこりでき、心地よい映画でした。

映画主題歌も嫌いじゃないけれど、TV版の主題歌「我が道よ」は、トルコ軍楽とロックを 融合させた曲だそうで、斬新で超かっこよかったです。テレビ版のヒロインも出してあげてほしかったな。
観覧者プレゼントのDVD、もらえました。(* ^-^)

「土竜の唄 潜入捜査官 REIJI」という映画

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急に「気楽なものが見たい!」という気分になり、映画館に飛び込み、予告編が面白かったこの映画を観ることに。終了時間=ほとんど終電時間だというのに客席はかなりの入りで、映画では珍しく、両隣を知らない人たちに挟まれての鑑賞となりました。でもって、みんなで一緒に笑ったり声あげたりして、当初の希望通り楽しんできました。発散型の映画は気持ち良いです!

まずは、監督:三池崇史×脚本:宮藤官九郎×主演:生田斗真のトリオが抜群。おまけにキャスト表の豪華さといったら! 劣等&不祥事起こしまくりの警察官が、ヤクザの事務所におとり捜査を行る潜入捜査官(=モグラ)に抜擢される、というストーリーなんですが、漫画タッチのコメディをだれることなく、芸達者たちが存分に暴れまくることで、客席は笑いと幸せに包まれたのでした。

それにしても、生田斗真ってモノローグ芝居が何てうまいんでしょうね。芝居と解説を同時進行させちゃうのが小気味良くって違和感なし。格好悪くても、拷問されても、お間抜けでも、スターとして存在しているのが凄いし、決めの場面ではビシッと引き締める、緩急自在さに舌を巻きました。ま、これだけの脇役が控えているんだから、生半可な役者じゃ主役を張れませんけど。

エンドロールでビックリしたんですが、岡村隆史や上地雄輔もかなり大きな役で出演していたんですね。特殊メイクがあまりに見事で、このお二人とは気づきませんでした。こちらもアッパレ。

予備知識なしで飛び込みで見る映画としては最高! 週末、じっくり観るのではなく、ウィークデーの残業帰りあたりに観るのがオススメ。適度に肩の力が抜けますぞ~。