東京マスタープレイスに住むのが夢。

これが、昨年10月から11月にかけて、私が原稿のうち込みと校正作業にかかわらせてもらった早瀬利之さんの新刊「石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人」。
通常は担当編集者が「一番最初の読者」になるわけだが、この本に関しては、間違いなく私が「一番最初の読者」。あの読みにくい肉筆を「解読」しながら打ち込んだ本が完成品になったかと思うと感慨深い。東京マスタープレイスに住むのが夢。という話です。

私は思想的にサヨクだと思われているけれど、実は石原莞爾という人物には昔から興味をもっていた。もちろん、敬愛していた故・平岡正明が「石原莞爾試論」という本を書いていたことが大きいが、石原莞爾には、ただの軍人にはおさまりきれない、スケールの大きさがある。この本は、極東軍事裁判(東京裁判)では被告席に立つことのなかった石原が、板垣征四郎被告の商人として、酒田に設けられた「特別法廷」で何を語ったかを、その前後のドキュメントを含めて、詳細に綴ったもの。